on
「接触」さえあれば、何かが何かの上に乗っていなくても、さまざまな状況で on を使うことができます。ただし、大小の関係も成立していることが望ましいです。(p.10 太字下線は筆者)
on は「地面に立つ」イメージから発展して、「歩く」という活動の場にいる活発な感じを表し、off は活動の場から離れ、不活発または休止状態にあることを表します。(p.14 太字下線は筆者)
遠く離れた from と一体感の of (pp.21-22)
← 「材料の of、原料のfrom」「直接的原因の of、間接的原因のfrom」
to
to は「まっしぐら」で一方向の関係を表します。一方向であるのは、人が目標に向かって歩くのに目標の方は動かないことから、当然と言えます。
e.g.) I stapled a memo to the document.
双方が対等な関係の時は with で表す。
e.g.) Link this computer with that one. (p.25)
to が一方向性を表すことから、計画や提案に同意する時に、一方が譲歩して他方の提案を受け入れたり、提案に従ってその通りに実行する場合は agree to を用います。双方が同じ意見だった場合は、双方向性を表す agree with を表します。ちなみに、先に見た「大地に立つ」イメージの on を用いた agree on では、複数の人がある事項に同意して同じ基盤に立ったことを表します。
e.g.) He agreed to my request.
I agree with every word you've just said.
Both have agreed on the need of good management. (pp.26-27)
「ズバリ」の to と「だいたい」の toward
toward は、toほど「まっしぐら」の感じはありません。
e.g.) She was standing on the porch, looking toward the setting sun.
※ 単に「太陽の方を」という感じ。(pp.27-28)
at
「外側から全体を見渡した上で、焦点を絞り込む」(p.42)
At these words, he left.
Come and see me at break/recess.
※「休み時間」と言いながらも忙しい感じがするのは at ゆえ。(p.43)
外側の視点をもつ at と違い、 in ははじめから1つの物の内側しか眼中にありません。 (p.44)
at はある場所にどんどん近づいていって、この上ない「至近距離」からその場所を見ることを表します。(p.45)
e.g.) A man grabbed my bag.
A man grabbed at my bag.
above
人間的な価値観や感情を伴って「お高くとまる」、「超越している」という感じを表し、この用法では慣用的にbeneathと対比します。(p.67)
e.g.) I am above begging. / Begging is beneath me.
beneathは、空間的な意味ではunderと同様に「何かのすぐ下」から「下の方」まで表しますが、やや文語的であることが強調の効果を生んで、「すっかり隠れている」という感じを伴います。このため、感情を隠して冷静さを装っている、など人間的な「隠す」側面をはっきり表すにはbeneathが合います。
e.g.) Beneath her cool surface, she was devastated. (pp.67-68)
主語指向のupと目的語指向のdown
他動詞の構文で、upは主語の動作を表し、downは目的語の様子を表す。
e.g.) He set up the meeting.
Why don't you set down your idea on paper? (p.84)
A of B
Aは成員(部分)Bは集合(全体)
e.g.) He built some of the finest houses in the city.
There was a row of trees on the street.
Computers occupy a surprising amount of space in his office. (p.138)
for
文の主語または話し手が思い描く心の世界を指し示す。
e.g.) The police searched the dead body. (警察と死体は同じ空間にいる)
The police searched for the dead body.(死体は警察の人の心の中)(p.140)